本日のテーマ
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自社工場を持つチャンピオンペットフーズから販売されているアカナ。アカナ内にも複数のブランドがありますので確認してみましょう。
カナダの中堅ペットフードメーカー、チャンピオンペットフーズ
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チャンピオンペットフーズ社は自社工場を持つペットフードメーカーとして世界でも中堅ペットフードメーカーのひとつです。600名の社員を抱え、年商220億円でペットフードメーカーとしては中堅とはいえ上から数えた方が早い大きな企業です。
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600人で220億円って凄いですね。
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ブランドはオリジンとアカナがあります。上位ブランドにオリジンがあり、ややリーズナブルなラインがアカナになります。ではアカナというブランドの特徴について話していきたいと思います。
アカナのブランドの特徴
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高GI炭水化物源を未使用
特徴のひとつに高GI炭水化物源を使用していないことが挙げられます。主に穀物になるでしょうか。
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マッサンのウィリアムドッグフードも同じ考えですね!
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アメリカのグリセミック研究所に確認したところ、高GI食材、特にトウモロコシはペットフード使用は禁忌であるとしています。その他高炭水化物源のもの、例えばお米などは避けるべきであり、ジャガイモはタンパク質のバランスによると公表しています。
つまりドッグフードの場合はキャットフードと比べてタンパク質が抑えめなので、その分炭水化物が多いため、炭水化物源であるジャガイモは除いても良いという考えになってくるようです。
こうしてアカナでは高GI食材の使用はしていないということです。
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そうして血糖値上昇にも配慮されているんですね。
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自社工場での製造
やはり自社工場での製造という点は魅力的ですね。同一の製造ラインで他社製を作ることはないわけですし、製造後の商品の保管も同様です。製造スケジュールも他社に左右されません。これによって安定した製造が可能です。
地元食材の使用
チャンピオンペットフーズ社は地元食材の使用にこだわっています。肉や魚だけでなく、野菜なども使用するわけですからそれだけ豊富な食材があり、豊かな土壌であることがわかります。
豊富な原材料を使用
これもまた凄いことですが、40種類ほどの原材料を使用しています。
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ウィリアムドッグフードも41種類の食材を使用していますし、こここも似ていますね!
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そうなんです。共通の考え方があるように思います。私自身も様々なペットフードを見てきたので、無意識のうちに影響を受けている部分があるかと思います。
アカナではラム肉、牛肉、豚肉と様々な肉を使用しているのもポイント。
最近はアレルギーなども考慮して単一タンパク源で作る傾向にありますから、様々な肉類を使用するのは珍しいメーカーであるといえると思います。
スチールカットオーツを使用
なんとオーツ麦を使用しています。オートミールはGI値が55で、スチールカットオーツは他のオートミールと比べても低GIである点に目を付けて使用したものと思います。
オートミールは食物繊維として優れていて栄養素も豊富なので使いやすかったのではないかと考えられます。ただ20%以上配合されているので、飼い主、また愛猫の好みはわかれる点になるかもしれません。
アカナブランドの分類
アカナブランド内にはクラシック(3種)、ヘリテージ(9種)、レジオナル(4種)、シングル(4種)、シングルトリーツ(4種)と5分類あり、トリーツを除けば4分類のドッグフードが販売されています。
全部で24種類ですからさすがに全ての商品は紹介できませんので、抜粋して紹介していきたいと思います。
アカナ クラシック クラシックレッド
特徴 | 肉50%配合、3種類の動物性タンパク源を使用したアカナのベーシックなシリーズ |
成分 | 粗たんぱく質29%、粗脂肪17%、粗灰分7.5%、粗繊維5%、水分12%、カルシウム1.5% リン1.1%、オメガ6脂肪酸2.5 %、オメガ3脂肪酸0.8%、DHA0.15%、EPA0.15%、グルコサミン600 mg/kg、コンドロイチン硫酸800mg/kg、リノール酸2.3%、炭水化物29.5 % |
カロリー | 349.3kcal/100g |
実売価格(調査時ネット価格) | 3,218円/2kg |
1kgあたり | 1,609円 |
主要原材料 | ラム肉ミール(23%)、スチールカットオーツ(22%)、新鮮アンガスビーフ(5%)、新鮮ヨークシャー種豚肉 (5%)、ラム肉脂肪(5%) |
生産国 | カナダ |
メーカー | カナダ |
国内販売元 | チャンピオンペットフーズ |
販売サイト | https://intl.acana.com/ja/ |
原材料からみたアカナ クラシック クラシックレッド
ラム肉ミール(23%)、スチールカットオーツ(22%)、新鮮アンガスビーフ(5%)、新鮮ヨークシャー種豚肉 (5%)、 ラム肉脂肪(5%)、 丸ごと赤レンズ豆、 丸ごとグリンピース、 丸ごと緑レンズ豆、 草を与えられて育った生ラム肉(4%)、ホールオーツ、新鮮牛レバー(2%)、豚肉ミール(2%)、ニシン油(2%)、新鮮豚レバー(2%)、 丸ごとヒヨコ豆、 丸ごとイエローピース、日干しアルファルファ、 レンズ豆繊維、 新鮮牛トライプ(1%)、乾燥ブラウンケルプ、 新鮮カボチャ、 新鮮バターナッツスクワッシュ、 新鮮パースニップ、 新鮮グリーンケール、 新鮮ホウレン草、 新鮮ニンジン、 新鮮レッドデリシャスリンゴ、 新鮮バートレット梨、 フリーズドライ牛レバー(0.1%)、新鮮クランベリー、新鮮ブルーベリー、 チコリー根、 ターメリック、 オオアザミ、 ごぼう、 ラベンダー、 マシュマロルート、 ローズヒップ、 フェシウム菌(ビタミンEとローズマリーで天然保存)、添加栄養素:ビタミンE、D3、B5、コリン、亜鉛、銅、ミックストコフェロール(ビタミンEとローズマリーオイル)プロバイオティクス (エンテロコッカスフェシウム)
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主要タンパク源として乾燥ラム肉、アンガスビーフ、ヨークシャー種豚肉と3種の動物性タンパク源を使用しています。日本ではなかなか考えられないドッグフードの配合ですね。
それに加えて生ラム肉、牛レバー、乾燥豚肉、豚レバー、牛トライプなど内臓まで使用しています。更に日本で確認できるドッグフードではほとんど目にしない食材も使用されているので非常にオリジナリティが高いと言えるかと思います。
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上位のオリジンと比較するとスチールカットオーツ22%やホールオーツなども使用することでコストコントロールもしているんですね。
これだけの食材を使用しているアカナに脱帽です。
アカナ クラシック ワイルドコースト
特徴 | 肉50%配合、3種類の動物性タンパク源を使用したアカナのベーシックなシリーズ |
成分 | 粗たんぱく質29%、粗脂肪17%、粗灰分7.5%、粗繊維5%、水分12%、カルシウム1.1%、リン0.9%、オメガ6脂肪酸2.4%、オメガ3脂肪酸1.4%、DHA0.4%、EPA0.3%、グルコサミン700mg/kg、コンドロイチン硫酸900mg/kg、リノール酸2.2%、炭水化物(可溶無窒素物)29.5%、 |
カロリー | 349.3kcal/100g |
実売価格(調査時ネット価格) | 3,960円/2kg |
1kgあたり | 1,980円 |
原材料からみたアカナ クラシック ワイルドコースト
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ニシン、カレイ、シルバーヘイクといった魚を主体にしたドッグフードです。
アカナ クラシック プレーリーポールトリー
特徴 | 肉50%配合、3種類の動物性タンパク源を使用したアカナのベーシックなシリーズ |
成分 | 粗たんぱく質29%、粗脂肪17%、粗灰分7.5%、粗繊維5%、水分12%、カルシウム1.3%、リン1.0%、オメガ-6脂肪酸2.6%、オメガ-3脂肪酸0.5%、DHA0.1%、EPA0.1%、グルコサミン1200mg/kg、コンドロイチン硫酸900mg/kg、リノール酸2.4%、炭水化物(可溶無窒素物)29.5% |
カロリー | 349.3kcal/100g |
実売価格(調査時ネット価格) | 3,586円/2kg |
1kgあたり | 1,793円 |
原材料からみたアカナ プレーリーポールトリー
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これは鶏肉をメインにしているんですね!
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鶏肉は一定の人気があるからかもしれませんね。単一タンパク質が好まれる傾向にもあるからかと思ったのですが、アカナにはシングルという食物アレルギーに配慮した単一動物のタンパク質を意識したシリーズもありますから、単純に鶏肉仕様といったところであるかと思います。
アカナ ヘリテージ アダルト・ドッグ
特徴 | 肉60~75%配合、3種類の動物性タンパク源を使用したアカナのワンランク上のシリーズ |
成分 | 粗たんぱく質29%、粗脂肪17%、粗灰7%、粗繊維5%、水分12%、カルシウム1.3%、リン(以上1%、オメガ-62.6%、オメガ-31%、DHA0.3%、EPA0.3%、グルコサミン1200mg/kg、コンドロイチン硫酸900mg/kg、リノール酸2.4%、炭水化物(NFE)30% |
カロリー | 351kcal/100g |
実売価格(調査時ネット価格) | 3,410円/2kg |
1kgあたり | 1,705円 |
原材料からみたアカナ ヘリテージ アダルト・ドッグ
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クラシックシリーズは肉の配合量を原材料中の50%としていますが、ヘリテージシリーズは肉配合量を60~75%とし、更にスチールカットオーツをフルーツと野菜に置き換えたシリーズです。
個人的には日本というマーケットではアカナの中で一番人気が出そうなシリーズではないかなと思っています。
アカナ レジオナル ワイルドプレーリー
特徴 | 肉70%配合、5種類の動物性タンパク源を使用したアカナの最高級シリーズ |
成分 | 粗たんぱく質35%、粗脂肪17%、粗灰分7%、粗繊維6%、水分12%、カルシウム1.5%、リン1.1%、オメガ6脂肪酸2.6%、オメガ3脂肪酸0.9%、DHA0.2%、EPA0.2%、グルコサミン700mg/kg、コンドロイチン硫酸1500mg/kg |
カロリー | 385kcal/100g |
実売価格(調査時ネット価格) | 3,525円/2kg |
1kgあたり | 1,762円 |
原材料からみたアカナ レジオナル ワイルドプレーリー
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レジオナルは肉配合量を70%まであげ、更に新鮮または生肉の配合を半分、つまり35%まで上げたシリーズです。
ドライフードとしては新鮮または生の肉が35%はかなりの高配合になってきますので特にプレミアムなドッグフードに該当すると思います。
まとめ
- イギリスのペットフードメーカー
- 日本では株式会社ネイチャーリンクが販売元
- 豊富な原材料を使用したプレミアムドッグフード
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豊富な原材料を使用しているイギリスのドッグフード。Barking headsの姉妹メーカーでよりプレミアムな設定になっています。イギリスのペットショップでもよく見かける高品質ドッグフードと言えそうです。
株式会社ヒューマル代表取締役。ペットフード専門家。「動物にも食育を」を掲げて2016年に会社を設立。ヨーロッパを巡って自身の希望レシピを製造できるペットフード工場を探し出し、オリジナルドッグフードを開発。ペットフード販売士、ペット栄養管理士、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員、ペット共生住宅管理士、保育士などの資格保持者。詳しくは紹介ページへ
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