ペットフードのフレーバーとは?商品名にチキン等の記載があっても含有量が多いとは限らない

ペットフードの「フレーバー」とは?表示だけで判断せず原材料を確認しよう

ペットフードに限らず、食品では「フレーバー」という言葉がよく使われます。

フレーバーと聞くと、「香り」を思い浮かべる人もいれば、「味」をイメージする人もいるでしょう。あるいは、チキンフレーバーやサーモンフレーバーのように、使用されている原材料を連想する人もいるかもしれません。

では、日常的に使われている「フレーバー」とは、実際には何を表しているのでしょうか。

フレーバーとは

フレーバーとは、単に香りだけを指す言葉ではありません。

甘味、酸味、塩味、苦味、旨味といった味覚に加え、口に入れたときに感じる香り、食感、温度、噛んだときに鼻へ抜ける香りなどを含めた、総合的な味わいを表す言葉です。

咀嚼したことで出る香りや後鼻腔で感じる匂いなどでも香りが感じられますし、食品の温度でも味が変わって感じます。

つまりフレーバーとは、「味」や「香り」だけでなく、その食品を食べたときに感じる全体的な印象を指すものと考えるとわかりやすいでしょう。

ペットフードでは主要原材料を表すことが多い

ペットフードにおけるフレーバーは、主要原材料を表していることが一般的です。

たとえば「ロニーキャットフード チキン」の場合、「チキン」がフレーバーにあたる部分です。ロニーキャットフードでは主要原材料にチキンを使用しており、焼いたチキンのような芳醇な香りが特徴です。

このように、商品名に含まれるフレーバー名は、そのフードの中心となる原材料や香り・味わいを伝える役割を持っています。

香りや味の印象を表す場合もある

一方で、フレーバーが必ずしも主要原材料そのものを意味するとは限りません。

たとえば、主原料にはチキンを使用しながら、犬猫の飽きを防ぐためにチーズフレーバーやさつまいもフレーバーを加え、味や香りに変化をつけている製品もあります。

また、肉の使用量自体は多くなくても、肉の香りを強く感じられるように作られた「肉系フレーバー」の製品もあります。

そのため、フレーバー名だけを見て「その原材料がたくさん使われている」と判断するのは注意が必要です。

キャットフードの香料とはどんなもの?粉末や液体など形状も複数ある肉系フレーバー

「5%ルール」とは

ペットフードの表示では、「5%ルール」と呼ばれる考え方があります。

これは、特定の原材料を商品名や写真、イラストなどで表示する場合、その原材料を5%以上使用していなければ表示できないという、ペットフードの表示に関する公正競争規約上のルールです。

たとえば、主原料がお米や芋類、豆類であっても、チキンが5%以上使われていれば「チキン」と表示できるとされています。

「5%ルール」:特定原材料を5%以上使用していなければ商品名、絵や写真にこの原材料を使用している旨の表示は出来ない

参考:ペットフードの表示に関する公正競争規約

ただし、この公正競争規約は業界の自主ルールであり、法律そのものではありません。多くの事業者は表示の目安としてこのルールを参考にしていますが、5%以上使用していなければ絶対に違法になる、というものではありません。

そのため、フレーバー名だけで判断するのではなく、実際にどの原材料がどれくらい使われているのかを確認することが大切です。

同じフレーバーでも中身は大きく異なる

同じ「チキンフレーバー」のペットフードであっても、原材料の構成は製品によって大きく異なります。

原材料構成1配合量(%)原材料構成2配合量(%)
チキン60野菜80
野菜30チキン10
その他10その他10

原材料構成1はチキンが60%も含まれ、肉料理のようですが、原材料構成2は80%が野菜でまるでサラダのようです。

総合栄養食のドライフードは栄養計算をして調整しますので、数値上のタンパク質量は似ていても、実際には動物性たんぱく質の量に違いが生じます。犬や猫は植物性たんぱく質よりも動物性たんぱく質の方が効率よく利用することができます。

その反面、野菜や食物繊維が多いドライフードを好む犬猫もいるでしょう。

このようにどちらがいいということではなく、愛犬愛猫にとってどちらが合っているかで選択してください。

飽き防止に両タイプを使うのも良し

同じ「チキン」のドッグフードやキャットフードでも、肉の配合量や香り、食感が異なれば、犬猫にとってはまったく違うフードに感じられることがあります。

たとえば、普段はチキンの配合量が多いフードを与え、飽きてきたときに野菜や穀類を多く含むチキンフレーバーのフードを挟むという方法もあります。

チキンが好きな犬猫でも、タイプの違うチキンフードを使い分けることで、食事への飽きを防ぎやすくなるでしょう。

まとめ

ペットフードにおけるフレーバーは、香りや味わい、主要原材料のイメージを伝えるために使われる言葉です。しかし、同じチキンフレーバーであっても、チキンが多く使われている製品もあれば、香りや味の印象としてチキンを打ち出している製品もあります。そのため、フレーバー表記だけで判断せず、必ず原材料表示や成分値を確認することが大切です。

愛犬・愛猫に合ったフードを選ぶためには、「何味か」だけでなく、「何がどれくらい使われているのか」まで見ることが重要です。同じフレーバーでも中身は製品によって大きく異なるため、食いつきや体質に合わせて、最適なフードを選んであげましょう。

マッサン

ペットフード販売士マッサン

株式会社ヒューマル代表取締役。マッサンペットフーズを運営しています。まだインターネットにペットフードに関する情報がほとんどなかった時から、インターネットでペットフードに関する情報の発信を始め、読者の声を実現する形でロニーキャットフードを開発。その後、犬猫が人の腕や顔を舐めてしまうことに着目して、舐めても問題のない原材料を使用したペット飼育者向け化粧品というジャンルを作りだし、初めて販売したロニーボディクリームが大人気商品に。すべての犬猫が幸せになることを願って活動しています。

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スギさん

新婚さんで妊娠中。子どもができたことをきっかけに家族の健康について考え、10歳を超えた愛犬愛猫の健康も考えるようになった。現在犬猫の食事について勉強中!

エノおじさん

10匹以上の猫を飼っているお酒が好きな元気なおじさん。大量のキャットフードを購入することもあり、安価でありながら安全なキャットフードを探している。
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